05船長の役割と責任
1最高責任者としての自覚を持つ
- 1
- 船舶の運航や安全管理などすべてに対して責任を負う。
- 2
- 知識と技術に裏付けられた的確な判断によるリーダーシップを発揮しなければならない。
- 3
- あらゆる状況下でも常に同乗者と船の安全を守る。
- 4
- 免許保有者が複数で乗る場合は、誰が船長なのか、また同乗者の役割など出港前にはっきりと決めておく。
2出港前の準備を怠らない
- 1
- 船体・設備・装備品・法定備品などの確認と点検
- 2
- 航行予定水域や周辺施設の状況
- 3
- 沿岸水面は国や地方自治体が定めた法令や規則、ローカルルールなどがあるため、航行予定水域の情報を入手して、安全に利用する。
- 4
- 気象、海象情報
- 5
- エンジン及び付属機器の点検・整備
3ルール・マナーの遵守
- 1
- 法令やローカルルールを守ることはもちろんであるが、水域利用者や周辺の陸上の人々とトラブルを起こさないように、お互いを理解し、譲り合って利用する。
4船長の責任
- 1
- 出港してから安全に帰港させるまで、すべてに責任を問われる。
- 2
- 船外への転落や危険を感じるような操縦ではなく、同乗者への安全に常に気を配る。
- 3
- 無免許の同乗者に操縦させて事故を起こしたり、同乗者がゴミを捨てたりしてもすべて船長の責任である。
- 4
- 安全の確認を怠り、事故や災害に遭遇した場合など水上では生命の危機に直結する。
5法的責任
- 1
- 刑事責任
… 事故の内容により、業務上過失往来妨害や業務上過失致死傷などの刑事責任を負う - 2
- 民事責任
… 被害者に対しては民法に基づく「損害賠償責任」を負う - 3
- 行政処分
… 事故の内容により、 海難審判法の行政処分を受ける- 免許の取り消し
- 業務の停止
- 戒告
6法定備品の搭載義務
- 1
- 船舶安全法により搭載が義務付けられている備品がある。
7船舶安全法関係
- 1
- 船舶検査証書または臨時航行許可証の無い船舶を航行させない。
- 2
- 最大搭載人員を超えて旅客その他の人員を乗せない。
8小型船舶の登録等に関する法律関係
- 1
- 小型船舶登録原簿への登録を受けていない小型船舶を航行させない。
- 2
- 登録を行うと船舶番号が通知されるので、船体に表示する。