1前段 チャートワークの準備~基礎~
1磁気コンパス
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- コンパス方位・磁針方位・真方位
- コンパス方位(コンパス針路)
コンパスの北と物標との角度 - 磁針方位(磁針路)
磁北と物標との角度 - 真方位(真針路)
真北と物標との角度
- コンパス方位(コンパス針路)
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- 自差(Dev.)
磁気子午線(南北線)と船内磁気コンパスの南北線との交角を自差という。
自差はコンパスの北が磁気子午線の右にあるとき偏東(E)、左にあるとき偏西(W)とする。- 自差が変化する場合
・船首方向が変わったとき。
・船の地理的位置が変わったとき。
・船内の鉄器を移動したとき。
・コンパスの取付け位置を変えたとき
- 自差が変化する場合
- 3
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偏差(ver.)
ある地点を通る真子午線と磁気子午線とのなす角を偏差という。
偏差は磁北が真北の右にあるとき偏東(E)、左にあるとき偏西(W)とする。- 磁気子午線
鉄器の影響を受けていない磁気コンパスの磁針が静止する方向は磁北および磁南で、この静止した磁針を含む大圏、すなわち地球磁界の方向を磁気子午線という。 - 偏差が変化する場合
・地理的位置が変わったとき。
・年月が経過したとき。
- 磁気子午線


2コンパス図
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コンパス図(コンパスローズ)の見方
コンパス図は海図に記載されており、針路線、方位線、偏差等を知るのに利用する。
磁針・方位・磁針路は内側の目盛り、真方位・真針路は外側の目盛りで読む。 - 2
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針路改正
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- 相対方位
自船の船首方位を000°として表す方位。
レーダーの方位測定では、主に相対方位が使われている。
磁針路045°で航行中の船舶が相対方位100°に物標を測定した場合の物標の磁針方位は、045°+100°=145°となる。
例題


答え
(イ)185°(ロ)180°(ハ)10°W(ニ)8°E
(ホ)218°(へ)3°W(ト)5°E(チ)001°
3航海計算
陸岸近くを航行するとき、わかりやすい地上物標、航路標識などがあるので、これらの物を利用して海図により船の位置を求め、針路を決定する。
用語の意味
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- 速力
速力には、対地速力と対水速力がある。- 対地速力
船舶は、航行中に風や流れの影響を受けるが、これらを含めて陸地に対する速力をいう。 - 対水速力
船舶が浮いている水面に対しての速力をいう。
※チャートワークでは対地速力を速力として使用する。
- 対地速力
- 2
- 実航速力
対地速力のことで、船体が実際に移動していく速力。 - 3
- 航程
ある時間に船が進んだ実測距離または目的地までの距離。 - 4
- 船位
船の位置。 - 5
- 航過
航行して通り過ぎること。
【参考】
緯度1度=緯度60分=60海里(マイル)
緯度1分=1海里(マイル)=1,852m
1ノット=時速1,852m